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フィラリア症

フィラリアとは、心臓に寄生する寄生虫です。

フィラリアを持っているワンちゃんの血を吸った蚊が、他のワンちゃんの血を吸うと、
血を吸う代わりに、フィラリアの小虫をワンちゃんの体の中に入れてしまいます。

ワンちゃんの体の中に入ったフィラリアの小虫は、しばらくの間、血液に乗って体中を回りますが、
3ヶ月ほどすると、心臓にたどり着き、体に入ってから6ヶ月程度で成虫になります。

成虫になったフィラリアは、体長20-30センチもある、冷麦みたいな体つきをしています。

心臓は、体中に血液を送り込むポンプの役割をしている重要な部分なので、
体の小さいワンちゃんだと、1匹寄生するだけでも命を落とすことがあります。

おなかの寄生虫なら、駆虫薬を使って、虫の死体を便と一緒に出してしまえば終わりですが、
フィラリアは心臓の中にいるため、簡単に駆虫することはできません。



症状
フィラリア症の症状は、心不全の症状と似ています。

初めははっきりした症状が出ませんが、進行すると呼吸が荒くなったり、
喘息のような咳、腹水、血尿などの症状が出て、死亡率は非常に高くなります。



予防の時期
蚊が媒介するものなので、蚊が発生する初夏から秋にかけて6ヶ月間、月に一度、
予防薬を投与することで、ほぼ完全に予防することができます。

フィラリアの予防薬は、ワクチンとは違い駆虫薬なので、ワンちゃんが蚊に指されてフィラリアに感染したとしても、
フィラリアの予防薬を飲ませることによって、その虫を殺し予防します。

お薬を飲ませるまでの1ヶ月間に感染したフィラリアの子虫を殺すお薬です。



血液検査
夏を経験した子犬、1歳以上の犬すべて(前年に予防薬を飲ませたワンちゃんも・・・)、
予防薬を飲む前に血液検査をします。

フィラリア症は、フィラリアが心臓に寄生する病気なので、もし既に感染している場合、
予防薬を与えると、ショックなどの重い副作用が起こる場合があります。


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